DPF再生とは?仕組みと再生条件をわかりやすく解説

DPF再生とは、フィルターに蓄積したPM(粒子状物質・すす)を高温で燃焼・除去するプロセスのことです。ディーゼル車はDPFが目詰まりしないよう、走行中に定期的にこの再生を行う仕組みを持っています。

しかし、再生が完了しない状態が続くとDPF詰まりへと発展します。「DPF再生とは何か」「どんな条件で始まるのか」を正しく理解することが、DPFトラブルを防ぐ第一歩です。

目次

DPF再生とは?

DPF(ディーゼル・パティキュレート・フィルター)は、走行を続けるとフィルター内にPMが蓄積していきます。蓄積したPMをそのままにしておくとフィルターが目詰まりを起こすため、定期的に燃焼・除去する必要があります。この工程を「DPF再生」と呼びます。

再生中はDPF内部の温度が600℃前後まで上昇し、PMが燃焼して除去されます。再生が完了するとDPFはリセットされ、また新たにPMを捕集できる状態に戻ります。

ポイント:DPF再生はDPFの「自己クリーニング機能」のようなものです。

DPF再生の2つの種類

① 自動再生(パッシブ再生)

通常走行中に排気温度が自然に上昇することでPMが燃焼する再生方法です。高速道路や幹線道路を一定速度で走行していると、エンジンへの負荷が高まり排気温度が上がります。この状態が続くと自動的に再生が行われます。

特別な操作は不要で、ドライバーが意識しないうちに再生が完了していることがほとんどです。

② 強制再生(アクティブ再生)

PMの蓄積量が一定以上になると、エンジンコンピューターが自動的に再生指示を出します。燃料の後噴射(ポスト噴射)によって排気温度を強制的に上昇させ、PMを燃焼させます。

強制再生中はエンジン回転数がやや上昇したり、排気に若干の臭いが発生することがあります。これは正常な動作です。

DPF再生が始まる条件

DPF再生が始まるには、主に以下の条件が必要です。

排気温度が十分に高いこと

PMを燃焼させるには排気温度が概ね500〜600℃以上必要です。低速走行やアイドリング中は排気温度が低く、この温度に達しにくいため再生が始まりません。

PMの蓄積量が一定以上であること

差圧センサーがDPF前後の圧力差を測定し、PMの蓄積量を把握します。蓄積量が規定値を超えると再生モードに切り替わります。

エンジンが十分に暖機されていること

エンジンが冷えた状態では排気温度が上がりにくいため、再生は始まりにくい状態です。エンジンが十分に暖まってから再生が始まるケースが多くあります。

再生が完了しない原因

以下のような使用環境では再生が完了しにくくなります。

・近距離の移動が多い(エンジンが温まる前に走行終了)

・渋滞や低速走行が多い(排気温度が上がらない)

・アイドリング時間が長い(排気温度が低い状態が続く)

・再生中にエンジンを止めてしまった(再生が途中で終了)

再生が途中で終わると次回の再生がより長くなり、繰り返すうちにPMが蓄積してDPF詰まりへと発展します。

再生を促すために日常でできること

DPF再生を正常に完了させるために、以下のことを心がけましょう。

・月に1〜2回は高速道路を30分以上走行する

・信号待ちや駐停車中の長時間アイドリングを避ける

・再生中(エンジン回転数上昇中)はエンジンを止めない

・DPF添加剤を定期的に使用して再生を補助する

特に短距離走行が多い方は、意識的に高速道路を使った長距離走行を取り入れることが最も効果的な予防策です。

まとめ

DPF再生とは、フィルターに溜まったPMを高温で燃焼・除去するプロセスです。自動再生と強制再生の2種類があり、いずれも排気温度が十分に高くなることが必要条件です。

短距離走行やアイドリングが多い環境では再生が完了しにくく、DPF詰まりのリスクが高まります。月に一度は高速走行を取り入れることで、DPFを健全な状態に保つことができます。

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