ポスト噴射とは?DPF再生との関係をわかりやすく解説

ポスト噴射とは、ディーゼルエンジンの燃焼行程が終わった後に追加で燃料を噴射する技術のことです。

DPFの強制再生を行う際に不可欠な仕組みで、排気温度を上昇させてPMを燃焼させる役割を担っています。

ポスト噴射を理解することでDPF再生の仕組みをより深く理解できます。

目次


ポスト噴射とは?

通常のディーゼルエンジンは圧縮行程で燃料を噴射して燃焼させますが、ポスト噴射は燃焼が終わった膨張行程・排気行程のタイミングで追加の燃料を噴射します。

この追加噴射された燃料はエンジン内で燃焼しきれずに排気管に流れ込み、排気管内で燃焼することで排気温度を大幅に上昇させます。

ポイント:ポスト噴射は排気温度を上げるための「意図的な追加燃料噴射」です。


ポスト噴射のタイミングと仕組み


通常の燃料噴射

圧縮上死点付近で燃料を噴射し、シリンダー内で完全燃焼させることでエンジンの動力を得ます。


ポスト噴射

通常の噴射後、膨張行程の後半〜排気行程初期に追加で燃料を噴射します。この燃料はシリンダーでは燃焼しきれず排気管に流れ、排気管・DPF手前で燃焼して排気温度を500〜600℃以上に引き上げます。


ポスト噴射とDPF再生の関係

DPFの強制再生(アクティブ再生)は主にポスト噴射によって実現されます。

PMを燃焼させるには排気温度が500〜600℃以上必要ですが、通常走行では排気温度がそこまで上がらないケースが多くあります。そこでポスト噴射を使って強制的に排気温度を上昇させることでDPFの再生を促します。


ポスト噴射の問題点

ポスト噴射は便利な仕組みですが、使いすぎると以下の問題が発生します。

・燃費が悪化する(余分な燃料を使用するため)

・エンジンオイルが希釈される(後述)

・エンジンへの負担が増える

短距離走行が多い環境では再生が完了しにくいためポスト噴射が頻繁に起こり、これらの問題が顕著になります。


エンジンオイル希釈とは?

ポスト噴射で噴射された燃料の一部がシリンダー壁面を伝ってエンジンオイルに混入することがあります。これを「オイル希釈」と呼びます。

オイル希釈が進むとエンジンオイルの粘度が下がり、エンジンの潤滑性能が低下します。DPFを搭載したディーゼル車は通常よりも早めのオイル交換が推奨される理由のひとつです。

目安として、ガソリン車より短いサイクル(5,000〜7,500km程度)でのオイル交換をおすすめします。


まとめ

ポスト噴射はDPF強制再生に不可欠な技術で、排気温度を上昇させてPMを燃焼させる役割を担っています。一方でオイル希釈や燃費悪化といった問題もあるため、短距離走行を避けて定期的な高速走行を行うことが重要です。

またエンジンオイルは早めのサイクルで交換することをおすすめします。

詰まりの原因を知りたい方はこちら

DPF完全ガイドへ

おすすめ比較の記事一覧へ

目次